聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 27章

「苦しみが彼にふりかかるとき、神は彼の叫びを聞かれるだろうか。彼は全能者を彼の喜びとするだろうか。どんなときにも神を呼ぶだろうか。」
                  (ヨブ記 27:9,10)

ヨブと3人の友との論争は、ビルダデがそっけなく打ち切ったところで終わりました。3人はヨブと論じあうことをあきらめたのです。それでも、ヨブはなお語りつづけました。聞いてほしかったのでしょう。それほど彼の苦悩は大きく深かったのです。そのような苦しみの中からの訴えを聞いて受け止めることができるのは主だけです。しかし、ヨブは、そのように聞いてくださる主をまだ知らなかったと言えるのではないでしょうか。そういう主を知ることを妨げているものは、自分は潔白だという彼の強烈な自己主張だったのではないでしょうか。自分は正しいと言い張る者の間では交わりは育たないものです。本当の交わりは、苦しみ訴えることを聞いてもらい、聞いてくれる方を喜ぶところで育つのです。ヨブは、「神を敬わない者の望みはどうなるであろうか。」と聞き、「苦しみが彼にふりかかるとき、神は彼の叫びを聞かれるだろうか。彼は全能者を彼の喜びとするだろうか。どんなときにも神を呼ぶだろうか。」と問いかけます。神を知らない者はそういうことを経験できないということの反語ですが、このことは、神を知るということは、神を敬い、神と親しくなり、神を喜ぶ歩みに入るということを示しています。私たちには、イエスさまにおいて、苦しいときは主に叫び求め、主が聞いてくださったことを知り、主御自身を喜ぶ歩みが与えられているのです。何という幸いでしょうか。

       唄野隆



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