今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 18章

「なぜ、私たちは獣のようにみなされるのか。なぜ、あなたの目には汚れて見えるのか。」
                    (ヨブ記 18:3)

ヨブが自分のたちの言うことを聞かず、かえって荒々しく言い返すのを聞いて、ビルダデは怒り、激しく言い返しました。「なぜ、私たちは獣のようにみなされるのか。」ビルダデは、自分たちが、尊敬されず、獣のように低く見られていると感じたのです。人は、尊敬されず軽んじられると感じると逆上し、相手を攻め立てるものです。ビルダデは、ヨブにたいする愛と尊敬を見失って、激しく、ヨブを攻撃しました。ビルダデを駆り立てていたものは自尊心を傷つけられた怒りでした。彼は“善いことをする者は神に祝福され悪人は滅びを招く、ヨブがこうむった災いの激しさはヨブが罪を犯したことの証拠だ”とヨブを悪人ときめつけ、悪人は滅びの道を歩む、とヨブを責めたてました。ビルダデは、先入観に捕らわれずありのままの事実を確かめ本当のわけを知ろうとする冷静さを失い、因果応報の教えに固執し、激しく反撃したのです。一切の財産を奪われ、子どもを失い、妻にも見放され、皮膚の病に苦しんでいるヨブの傷口に塩をすり込むような残酷な攻撃が出てきました。彼は、“悪人の歩みは、光を失い、恐怖に捕えられ、皮膚も犯され、住まいを奪われ、人から忘れられ、子孫も絶え失せる歩みだ”と言い放ちました。“お前は、苦しみに遭っている人の話を聞くとき、愛に動かされ本当の情況を理解しようとしているか、イエスさまは「いたんだ葦を折ることもなく、くすぶる灯心を消すこともない」御方ではないか(マタイ12:20)”と問われます。

      唄野隆



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