堺大浜キリスト教会聖書一日一章
ヨブ記 11章
「ああ、神がもし語りかけ、あなたに向かって、くちびるを開いてくださったなら、・・・。」
(ヨブ記 11:5)
ヨブの激しい訴えにツオファルはうんざりしたようです。「あなたのおしゃべりは人をだまらせる。」と非難し、“あなたは自分が正しいと言い張るが、神に聞いてみたらよい、神は知恵を語り、あなたの罪をも赦してくれるものを”とたしなめました。そして、“あなたは神の深みを知らない、神の御支配は、天より高くよみよりも深い、あなたは何を知ることができよう、神はすべてをご存知なのだ、神に聞きさえすれば神は教えてくださる、大事なのは神に聞くことだ”とさとし、「もしあなたが心を定め、あなたの手を神に向かって差し伸べるなら、・・・あなたは汚れのない顔を上げることができ、・・・安らぐ」ことができる、と語りました。彼の語ったことはそのとおり正しいことでしたが、ヨブの苦しみを受け止めず、その激しいことばにうんざりし、彼を黙らせてほっとしたいという思いから、ヨブの間違いを非難し、彼に正しい道を教えてやろうとする姿勢でした。こういう人の言うことは、どんなに正しくても、苦しんでいる人は受け入れられません。このときもそうでした。イエスさまは、おしの霊に取りつかれた子のことで苦しみ悩みつづけていた父親の苦しみを聞き、彼から信仰を引き出して、癒されましたし(マルコ9:21〜27)、38年間も病んで、癒される希望を失っていた病人に声をかけ、なおりたいと思う心を引き出し、癒されました(ヨハネ9:5〜9)。イエスさまを救い主、また主として与えられている恵みを感謝します。
唄野隆
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