聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 10章

「あなたが人をしいたげ、御手のわざをさげすみ、悪者のはかりごとに光を添えることは良いことでしょうか。」
ヨブ記 10:3

ヨブは、ビルダデに反論し彼と論じあっても空しいと知って、神に祈りましたが、答えを聞くことができず、また「私は自分のいのちをいとう。」とわめき出しました。そして、神に向かって苦しい心のうちをぶちまけました。「私を罪ある者となさらないように。なぜ私と争われるかを、知らせてください。」と。ヨブは、神のみこころを知りたいと神に向かって直接ぶつかっていったのです。「あなたが人をしいたげ、御手のわざをさげすみ、悪者のはかりごとに光を添えることは良いことでしょうか。」と、神の正義にかけて訴えました。神はこのときも沈黙を守られましたが、ヨブのこの姿勢を喜んで見守っておられたのではないでしょうか。ヨブは、「あなたの御手は私を形造り、造られました。それなのにあなたは私を滅ぼそうとされます。」何故なのですか。と食い下がりました。神の偉大さだけを見る見方、自分の苦しみだけを訴えるところから、神が私を造られたのにその私をなぜ苦しめられるのですか、と神と自分とのかかわりに目を向け、それも、神が私を造られたのに・・・、と神の側から問題を見る視点に移っています。素晴らしい変化です。このとき、ヨブは、まだ、神はきよく、罪を赦さないきよい御方で、自分の中の罪を探し出して、自分を責める、と感じていました。しかし、私たちを造られた神さまは私たちと愛をもって関わり、私の罪をも贖いきよめてくださいます。この神のご本心がイエス・キリストの救いによって実現したのです。
 
      唄野隆



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