聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ヨブ記 2章 「私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならないではないか。」 (ヨブ記 2:10) ヨブは、財産も子どもたちも奪われましたが、それでも、主にたいする信仰を捨てませんでした。そのヨブを、主はサタンにたいしてほめそやしました。サタンは、「人は自分のいのちの代わりには、すべての持ち物を与えるものです。しかし、今あなたの手を伸べ、彼の骨と肉とを撃ってください。彼はきっと神をのろうに違いありません。」と反駁しました。サタンは否定的に物事を見、人を非難するものです。主はサタンに、ではヨブをすきなようにしてもよい、ただ彼のいのちには触れるな、と言われました。主はヨブを信頼されたのです。サタンはヨブの全身を悪性の腫物で悩ましました。その状況は妻さえ“神を呪って死ね”と言うほどでした。しかしヨブはなおも誠実を守り通しました。主はどんなに喜ばれたことでしょうか。主のお喜びは人にはわかりませんでした。ヨブを慰めようとして訪ねてきた友人たちは七日七夜、声も出せず、ただ嘆き悲しむだけでした。ヨブの場合、主は彼のいのちには触れさせられませんでしたが、御子イエスさまの場合には、いのちまでも死に渡されたことを覚えます。イエスさまはご自分のいのちを取られても、御父にたいする信頼を守りとおされました。御父はどんなに辛い思いをされ、またどんなにイエスさまのご信頼を喜ばれたことでしょうか。御父はイエスさまの信仰を喜び、イエスさまの死を通して私たちの罪を贖い、イエスさまを復活させてその救いを完成されました。何という救い、何という恵みでしょうか。 唄野隆 |