聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       ヨブ記 1章

「では、彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない。」
                     (ヨブ記 1:12)

ヨブ記は、ヨブが「潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた」人だったが、大きな災いに遭い、苦しみ、友人たちにも理解されず苦しめられたことを語り、しかし、最後に主ご自身が彼に現れ、二倍の幸いを回復されたことを記しています。それらのことすべて、初めと終わりの説明は散文体で、後は詩の形で語られています。著者は誰か、いつ書かれたか、はよくわかっていません。1章では、ヨブが、豊かな富を持ち、仲睦まじく敬虔な家族に恵まれた人であったこと、そして、天上で、主がヨブを喜び、サタンにヨブのことを自慢されたことが語られます。主のヨブ賞賛にたいして、サタンは、“それは主がヨブの財産を守り、彼を豊かに恵まれたからで、彼の持ち物を取り去れば彼は主を呪うでしょう”答えました。条件づきの信仰だと見たのです。それで、主は、サタンに、“彼の持ち物を奪ってもよい、しかし彼の身に手を伸ばしてはならない”と言われました。主のヨブにたいする信頼の篤さがうかがわれます。それで、サタンはヨブの財産、家族を奪い去ったのですが、ヨブは、「主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」と賛美しました。無条件の信頼です。なんと素晴らしい信仰でしょう。主はどんなに喜ばれたことでしょう。私たちは目に見える地上のことしか見ませんが、実は、私たちの歩みは、目に見えない天上の動きの下にあるのです。地上のことだけでなく、いつも天上の主を見上げ、主のみこころを求めよう、と決心しました。

                          唄野隆



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