聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エステル記 9章

「自分たちの敵を除いて休みを得た日、悲しみが喜びに、喪の日が祝日に変わった月として、祝宴と喜びの日、互いにごちそうを贈り、貧しい者に贈り物をする日と定めるためであった。」
                    (エステル記 9:22)

エステルとモルデカイの働きを通して、ペルシャの国にいたユダヤ人が滅びをまぬがれる道が開けました。ユダヤ人を滅ぼそうとしていたハマンは失脚し、ユダヤ人のモルデカイが総理大臣のような地位についたのです。しかし、アハシュエロス王によるユダヤ人絶滅の勅令は出たままでしたし、王の勅令は変更ができませんでした。それで、モルデカイは、ユダヤ人は、敵に攻め込まれた場合、自分たちの力でそれに対抗し、敵を滅ぼし、その家財を奪ってよい、という許可を王からもらいました。こうしておけば、もう敵はユダヤ人に攻めかからないだろうと思われました。事実、ペルシャの大部分では、人々はユダヤ人に敵対せず、また、ペルシャの役人たちもユダヤ人の味方をしました。モルデカイが大きな権力を握ったことが国中に知れ渡ったからです。ところがそれでもユダヤ人に打ちかかった者たちがいたようです。ハマンの十人の子等とその一味の者とユダヤ人の間に戦いが起こり、ユダヤ人たちは結束して、彼らを滅ぼしました。しかし許されていたのに彼らの財産には手をつけませんでした。こうして、アダルの月の13日はユダヤ人にとって虐殺の悲しみの日から、救出の喜びの日になりました。大逆転でした。イエスさまの十字架の死が、私たちすべての者の救いの日になったのも、神による大逆転です。災いを祝福に、悲しみを喜びに、逆転させてくださる主の御名を崇めます。

                          唄野隆



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