聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エステル記 8章 「ユダヤ人にとって、それは光と、喜びと、楽しみと、栄誉であった。」 (エステル記 8:16) アハシュエロス王は、ハマン事件の埋め合わせのつもりだったのでしょうか、ハマンの家をエステルに与えました。エステルは王にモルデカイと自分の関係を明かしました。王はモルデカイをハマンと同じ高い地位につけ、王の印をモルデカイに託しました。しかし、ユダヤ人を滅ぼせという勅令は出たままでしたので、エステルは、もう一度王の前に出て、あの勅令を取り消してください、とお願いしました。王は、モルデカイとエステルに、お前たちの良いと思うようにしてよい、王の印を押された文書は取り消せないのだ、と言いました。前に出た勅令も取り消せません。それで、モルデカイは、ユダヤ人を滅ぼす日と定められたアダルの月の13日に、ユダヤ人は集まり、自衛のために、彼らを滅ぼしに来る者と戦い、彼らを根絶やしにし、その家財を奪ってよい、という勅令を、王の印を押して発布しました。その文書の写しが全国に送られ、ユダヤ人は喜びました。彼らにとっての滅びの日が勝利の日となったのです。モルデカイは王の装いで王の前から出てきました。正に「ユダヤ人にとって、それは光と、喜びと、楽しみと、栄誉」でした。主のなさることは、滅びを救いに、死を命に変える大逆転劇でした。イエスさまが十字架につけられ殺されたこともそうです。それはイエスさまの死で終わらず、私たちの罪の贖いをもたらし、三日後の復活による新しいいのちにいたるのです。主にあっては絶望はありません。苦境も新しい祝福に変えられます。「私もそのことを信じます。主よ。御業を見せてください。」と祈りました。 唄野隆 |