聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エステル記 7章

「こうして、ハマンは、モルデカイのために用意しておいた柱にかけられた。」
                    (エステル記 7:10)

エステルの宴会に出、エステルとともに酒を酌み交わしたアハシュエロス王は、エステルに、彼女は本当は何を望んでいるのかを聞きました。エステルは、自分の命を救って欲しい、自分の民族ユダヤ人を救って欲しい、と王に願いました。王は、誰がそんなことを企てているのか、と聞きました。前にハマンからユダヤ人を滅ぼすことの許可を求められたことに気づいていなかったのでしょうか。エステルからハマンだと聞かされて、王は、驚き、怒り、動揺し、庭に出ました。どう対処したものかと思い巡らすためだったかもしれません。先にモルデカイにどうしたら良いかと聞いたときのハマンの答えを思いだし、ハマンに王位をうかがう野心があると思ったかもしれません。そのとき、ハマンはエステルに命乞いをするつもりで部屋に残り、エステルの長いすにひれ伏していましたが、庭から帰った王の目には、ハマンがエステルを襲っているように写ったようです。彼はすぐに口をふさがれ、取り押さえられました。言い開きをすることもできませんでした。ちょうどそのとき、王の前にいた宦官ハルボナが、モルデカイを吊るすつもりでハマンが建てた柱が彼の庭に立っていることを王に告げました。王は、そこにハマンを吊るすように命じ、すぐ実行されました。不思議なやり方で、ユダヤ人の敵ハマンは滅ぼされ、ユダヤ人たちの救いの道が開きはじめました。目に見えるところに振り回されず、見えないところで働かれる主に目を留めたいと思います。

                          唄野隆



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