聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エステル記 5章 「・・・もう一度お越しください。そうすれば、あす、私は王さまのおっしゃったとりにいたします。」 (エステル記 5:8) エステルが、モルデカイたちに三日三晩の断食の祈りを依頼して三日目、彼女は、命を賭けて、王妃の服装で、王の前に立ちました。主の憐れみがあったのでしょう、王は金の笏を差し伸べてくれました。そして、何を望むのか、と聞いてくれました。エステルは、王のために宴会を設けるので、ハマンといっしょに来てほしい、と答えました。王はハマンと一緒にエステルの宴会に出てくれました。そして、何を願っているのか、と聞いてくれました。エステルには何か願いがある、と察したのでしょう。エステルは、あすもういちど宴会を設けますのでハマンといっしょに来てください、そのとき私の願いを申し上げます、と答えました。なぜすぐ答えなかったのか理由は述べられていませんが、次章で見るように、一晩待つ間に不思議な事が起こります。人が静かにしている間に主は働かれるのです。ハマンは、帰って、妻や友人たちを呼び寄せ、自分がどんなに富み、王に重んじられているか、また王妃エステルに名指しで招かれている、と自慢気に話し、だがモルデカイが自分に敬意を示さないことに腹が立つ、と話しました。自慢話とぼやきは男の通弊です。妻と友人たちは、高い柱を立て、モルデカイを絞首刑にし、それから宴会に出ればよい、と答え、ハマンはその用意をしました。しかし、それが彼の亡びの道具となります。エステル記には神とか主ということばは出てきませんが、舞台裏で働いておられる主に目を注ぐように、と語られているのを感じます。 唄野隆 |