聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     ネヘミヤ記 7章

「私の神は、私の心を動かして、私がおもだった人々や、代表者たちや、民衆を集めて、彼らの系図を記載するようにされた。」
                     (ネヘミヤ記 7:5)

 ネヘミヤは、城壁の再建が完成し、エルサレムの安定が確保されると、門衛と歌うたいとレビ人を任命し、エルサレムの管理責任者を任命しました。彼の総督としての任期が終わりペルシャに帰る日が来ることを考えたからでしょうか。彼は、主礼拝を第一に、そしてエルサレムの平和を考えました。エルサレムの統治者には誠実な人で神を恐れる人を選びました。主の民の指導者には、なによりも、主を恐れ、誠実に主を愛し、人々に仕える人を選ばなければならない、と教えられます。それから、ネヘミヤは、町の治安を確保するために、人々の出入りが少ない早朝や夜間には門を開かないこと、きちんと見張りを建てることを命じました。多くの敵や悪意に満ちた人々に取り囲まれているエルサレムが平和に繁栄するよう細心の注意を払っているネヘミヤの忠実さが心を打ちます。その上で、彼は、エルサレムに住む人々に系図を調べ確認するようにさせました。自分のルーツを確かめ、自分が何者であるかを確信させるためでした。自分が何者であるかの明確な自覚がその人の歩みを確かなものとするのです。安定した確かな歩みは自分が何者であるかの自覚からきます。ですから、祭司のような大事なつとめには、自分の系図を確かめることのできない人はつけなかったのです。私たちクリスチャンは、自分が、神によって造られ、イエスさまによって救われ、神の子とされている者だ、という自覚をはっきり保って、主を崇め、人々に仕えて歩む者なのです。

                      唄野隆



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