堺大浜キリスト教会聖書一日一章
ネヘミヤ記 5章
「私たちの敵である異邦人のそしりを受けないために、私たちの神を恐れながら歩むべきではないか。」
(ネヘミヤ記 5:9)
ネヘミヤは総督としてユダを治め、サヌバラテやトビヤなどの執拗な妨害工作を抑えました。それでエルサレムの城壁再建工事ははかどりましたが、今度は深刻な内部問題が現われてきました。大きな貧富の差、富める者の利己主義と貧しい者の不満でした。富める者が貧しい者に担保を取って高利で貸し、その取立てを厳しくしたので、貧しい者の土地は担保に取られ、子どもたちが奴隷に売られる状態になっていたのです。そこへ飢饉が襲ってきたので、多くの帰還民が生活できなくなりました。そのことを知ったネヘミヤは、指導者たちを集め、“自分は奴隷に売られたユダヤ人を買い戻しているが、あなたたちは貸した金を取り立てるためにさらに彼らの子どもたちを奴隷に売ろうとしている、私たちが彼らを買い戻さなければならないのだ、私たちは彼らの借金を棒引きにする、あなたたちも彼らから取り立てたものを返してやれ”と金持ちたちを非難し、貸し金の棒引きを勧めました。彼らはネヘミヤの勧めを聞き入れ、彼らの貸し借金の棒引きを約束しました。ネヘミヤはそのことを祭司の前で誓わせ、ともに主を賛美しました。素晴らしい模範と指導ぶりです。その後、ヘミヤが総督の手当てを受けず、国の指導者たちを手厚くもてなし、ユダの人たちのために力いっぱい奉仕した彼の仕事と生活の姿が語られています。このようなネヘミヤの生活と指導とは「主を恐れながら歩む」ところからきていました。お前はそのような歩みをしているか、と問われます。
唄野隆
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