聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エズラ記 10章

「私たちは、私たちの神に対して不信の罪を犯し、この血の民である外国の女を娶りました。しかし、このことについては、イスラエルに、今なお望みがあります。」
                     (エズラ記 10:2)

 エズラが神の宮の前でひれ伏し、涙ながらに祈って告白しているとき、イスラエルの中の主を恐れる人たちが、彼の周りに集まってきて大きな集団になりました。その中の一人、エヒエルの子シェカヌヤが、エズラを励まし、“私たちは罪を犯しましたが、今なお望みがあります、神のみもとに立ち返り、主を恐れない妻たちや子どもたちを追い出しましょう、このことはあなたの肩にかかっています、勇気を出してください、私たちはあなたに協力します”と言いました。彼の父エヒエルが26節のエヒエルと同一人物なら、父に妻との別れを求めることになるのですから大変な決断です。こういう人がいて事は進むのです。エズらは勇気を奮って、民を集め、この地の民と外国の女を離れるように勧めました。現代では考えられないような荒療治ですが、信仰の純粋性を回復することが必要であったこの時にはこうするより他なかったのでしょう。聖書は異邦人との結婚を絶対に許さないわけではありません。モアブ人の女ルツはボアズと結婚してダビデの先祖となりました。異邦人が排除されたのではなく、主を恐れる信仰の純粋性を損なうことを避ける必要があったのです。酒が悪いわけではありませんが、アルコール中毒からの解放には適度の節酒でなく、一滴も呑まない匂いもかがない、という徹底した断酒が必要だ、と聞いています。信仰の純粋性を回復することについても同じことが言えます。
 
                      唄野隆



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