聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      エズラ記 9章

「私は気を取り戻し、着物と上着を裂いたまま、ひざまずき、私の神、主に向かって手を差し伸ばし、祈って、言った。」
                    (エズラ記 9:5、6)

 エズラがバビロンから携えてきた金、銀、器具などを宮に納め、王の命令書を太守や総督たちに渡し終えたとき、民のつかさたちがエズラのところにやってきて、ユダの帰還民たちが土地の人たちと結婚し彼らの偶像礼拝に従っていると告げました。エズラは、ユダヤ人たちに律法を教え、主を崇めるきよい信仰共同体を再建するために帰ってきたのに、そのユダヤ人たちが信仰の純粋さを失っている、指導者たちがその張本人だ、と聞いて、座り込んでしまいました。その彼の周りに、主を恐れる人たちが集まってきました。夕方になって、彼はようやく気を取り戻し、主の前に祈りました。悔い改めの祈りでした。「私の神よ。私はあなたに向かって顔を上げるのも恥ずかしく思います。私たちの咎は私たちの頭より大きく増し加わり、私たちの罪過は大きく天にまで達したからです。」こう祈り始め、イスラエルがずっと罪を犯しつづけてきたこと、そのため奴隷にされたこと、ペルシャ王の好意によって宮の再建を許されたのにまた汚れに染まってしまったこと、これでは滅ぼされて当然だということを告白しながら、それでも今、「私たちは罪過の中で、あなたの御前におります。」と祈りました。彼は罪を犯した人たちを非難するのではなく、彼らの罪を自分の罪として、悔い改めの祈りをささげました。そして、罪を認めたまま、主の前に出ました。信仰共同体の悔い改めの祈りのモデルです。お前はこういう祈りを同胞のためにささげているか、と問われます。

                      唄野隆



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