聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エズラ記 6章 「こうして、この宮はダリヨス王の治世の第六年、アダルの月の三日に完成した。」 (エズラ記 6:15) 4章では、ユダとベニヤミンの敵による、エルサレムは反逆的であったという抽象的な悪意に満ちた非難の訴えに振り回されてペルシャの王が、宮の建設をとどめたことが記されていましたが、この章では、ユダヤ人たちの動静を自ら調べた総督タテナイの客観的で公正な報告を聞いたダリヨス王が、古い記録を調べさせ、エルサレムの主の宮に関するクロス王の命令書の記録を発見して、そこに“エルサレムの主の宮を建てよ、その費用は王が負担する”と記されていたことを知って、改めて主の宮の建設を命じ、その費用を国庫から支払うべきことを伝えてきたことが記されています。それで、エルサレムの主の宮の建設は順調に進み、ダリヨス王の治世の第六年、アダルの月の三日に宮が完成しました。歴代誌の記者は、このことを「ユダヤ人の長老たちは、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの預言によって、これを建てて成功した。彼らはイスラエルの神の命令により、また、クロスとダリヨスと、ペルシャの王アルタシャスタの命令によって、これを建て終えた。」と記しました。ユダヤ人たちの信仰の働きの奥に、この世の王たちを用い、この事業を完成させられた主の御働きを見たのです。この章の最後の文章も、「これは主が彼らを喜ばせ、また、アッシリヤの王の心を彼らに向かわせて、イスラエルの神である神の宮の工事にあたって、彼らを力づけるようにされたからである。」となっています。私たちの歩みもこのような歩みでありたい、と思わされました。 唄野隆 |