聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      エズラ記 4章

「ペルシャの王、クロス王が私たちに命じたとおり、私たちだけで、イスラエルの神、主のために宮を建てるつもりだ。」
                      (エズラ記 4:3)

 バビロン捕囚から解放されてユダの地に帰ってきた民たちは、エルサレムに集まって主の宮を建て始めました。そのことを聞いたユダとベニヤミンの敵たちはユダヤ人の指導者たちのところに来て、自分たちもイスラエルの神、主を求めているから、その工事に加えるようにと要求しました。彼らは、アッシリヤの王たちが、イスラエル人を追い出し、その後にアッシリヤの支配地から連れてきた入植者で、生活の便宜上、イスラエル人の信じていた宗教を取り入れていました。彼らはそこで既に生活の安定を得ており、後からやってきたユダヤ人たちの勢力が大きくなるのを好まず、宮の工事に加わって自分たちの主導権を確保しておこうとしたようです。それは純粋な帰還民の信仰の中に不純物を持ち込む危険をはらんでいました。ユダヤ人たちは、彼らの不純な宗教に毒されるのを好まず、主の宮の建設工事は自分たちだけで進める、と答えました。信仰の純粋さを守ろうとしたのです。しかし、彼らの答えは、信仰の純粋さを守ると宣言したのに、それをペルシャ王クロスの命令を盾にして守ろうとする中途半端なところがありました。敵はイスラエルに敵対しました。彼らの敵対は長く続き、イスラエルは代々反逆的で王にとって害になる、と代々のペルシャ王に言いたて、王の命令を得て、ユダヤ人の神殿建設を中止させました。この箇所から、お前はただ主だけを信頼しているか、と問われているのを覚え、“主を信頼して歩みます、助けてください”と祈りました。

                      唄野隆



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