聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エズラ記 2章 「捕囚の身から解かれて上り、エルサレムとユダに戻り、めいめい自分の町に戻ったこの州の人々は次のとおりである。」 (エズラ記 2:1) この章には、バビロンの捕囚の民で捕囚の身から解かれてエルサレムとユダに戻り自分たちの町に戻った人々の目録が記されています。祭司など主の宮に仕える者たちがほとんどです。王の子孫ゼルバベルと大祭司ヨシュアの名前がまず記録され、ついでパルオシュ族やシェファテヤ族など、氏族、部族ごとにそれに属する人々の人数が記録され、ベツレヘムの人々、アナトテの人々というように、出身地ごとにそのグループの人々の数が記録され、それから祭司、レビ人、門衛、歌うたい、宮に仕えるしもべたちというようにその務めごとに、その群れに属する人々の人数が記されています。ソロモンのしもべは宮に仕えるしもべと同様、主の宮にかかわる雑用に携わった人たちです。この記録は、捕囚から帰ってきた人たちが、自分は何者なのかという明確な自覚をもって歩めるようになるためであったと思います。人は、自分が何者であるかを自覚するとき、それに相応しく生きることができるからです。親しく、また尊敬しているある牧師が、何かことあるごとに「俺は牧師やで。」と言っていたのを思い出します。自分の系図をはっきり証明できなかった人が、自分の本来のつとめを果たすことが許されなかったのは、自分が何者であるかの自覚がどれほど大切であるかを示しています。私たちは、何よりも、神に造られた者、イエスさまにあって赦された罪人、神の子とされた神に愛されている者だ、という自覚にしっかり立たたなければならない、と示されます。 唄野隆 |