聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     2歴代誌 35章

「しかし、ヨシヤは身を引かず、かえって、彼と戦おうとして変装し、神の御口から出たネコのことばを聞かなかった。」
                   (2歴代誌 35:22)

 ヨシヤは、主の宮を修理させていたときに発見された主の律法の書を聞いて、悔い改めを布告し、偶像を取り除き、主に従うとの契約に全国民を招きました。そして、主の契約の書を納めた箱を宮に据え、祭司を任命し、レビ人を召集して、過越しを祭りました。彼らがいけにえをほふると、祭司がその血を注ぎ、レビ人が皮をはぎ、それを民が食べて、主を礼拝しました。長い間、無視されてきた過越しの祭りでした。そのために王は膨大な量のいけにえを提供し、つかさたちもならいました。麗しい、全国民が一つになってささげた過越しの祭りでした。しかし、民の自発的な献身によるというよりも、ヨシヤの熱心さが彼らをひっぱったもののようです。ヨシヤが、祭司たちを力づけたと言われていますし(2)、ヨシヤが非常に多くのささげものをしたのに、民の反応はそれほどではありません(30:24のヒゼキヤ、1歴代誌29:4、7のダビデ、6以下の民の応答と比べると)。その頃、それまで世界の支配者であったアッシリヤと新興のバビロンが戦い、エジプト王がアッシリヤを助けに出てきました。ヨシヤは、エジプト軍を迎え撃ち戦死しましたが、エルサレムの滅亡を見ることなく(34:38)王としての名誉ある葬りを与えられました。この戦いに出るとき、彼が主のみ心をうかがっていないことが気になります。彼ほどの信仰の人でも、失敗することがあるのです。いつも主の憐れみを乞い、主の御導きを求めなければならない、と示されました。

                      唄野隆



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