聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 2歴代誌 21章 「アハブの娘が彼の妻だったからである。」 (2歴代誌 21:6) ヨシャパテは信仰深い立派な王でしたが、彼が死ぬと、その子ヨラムがユダの王になりました。彼はアハブ家の娘を妻に迎えていました。彼女はアハブ家、特に母イゼベルの影響を受け、主を恐れず偶像を拝んで育ちました。主を信じなかった彼女は人をも信じることができませんでした。ですから、夫ヨラムがユダの王となったとき、彼の兄弟たちが、彼の王座をうかがうかもしれないと疑い、ヨラムをそそのかして、すべて殺してしまいました。ヨラムが勢力を手にしたとき彼らを一人残らず剣にかけて殺した、と記されていることの背景はこうだったのではないでしょうか。このような人を信じない姿勢は周りの人との関係を突き崩します。それまでユダに従っていたエドムが背きました。ヨラムは、何とかエドム軍を打ち破りましたが、彼らは結局ユダから離れてしまいました。こんなエラムでしたが、主はなおもダビデとの契約の故に、ダビデの家を滅ぼすことを望まず、預言者エリヤの手紙を通じて、彼へのさばきを告げられました。悔い改めへの招きでした。エリヤはこのときは既に死んでいたでしょうから、彼の生前の預言がエリシャの手元で保管されていたのか、ここでのエリヤがエリシャの誤記か分かりませんが、主のみことばであったことは間違いありません。その預言のとおり、ペリシテ人とアラビヤ人がユダに攻め込み、彼の子どもたちが、アハズヤを除いて、皆殺しにされ、ヨラムは内臓がはみ出る病気で死にました。だれにも愛されなかった人生でした。不信仰者と結び、不信仰の道に歩むことの恐ろしさを覚えます。 唄野隆 |