聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     2歴代誌 14章

「アサはその神、主に叫び求めて言った。『主よ。力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにあっては変わりはありません。』」              (2歴代誌 14:11)

アビヤが死んでその子アサがユダの王となりました。アビヤの子とされていますが、母はマアカでしたから、アビヤの弟だったようです(1列王15:2、10)。彼はアビヤにならって、主を重んじ、偶像を捨て、国民に主を求め主の律法を守らせました。国の宗教的純潔と一致を求めたのです。それから、防備の町々を建て、国防を強固にしました。その結果、アサの下でユダは平和を得ました。国民の一致がその国の平和と反映の基礎であることは何時の世でも変わりはありません。それでも大きな国難というものは襲ってきます。アサの治世が確立したとき、エジプトから100万の大軍が攻め寄せてきました。大軍を率いてきたのはクシュ人ゼラフと言われていますから、ナイル川上流のエチオピアからエジプトに勢力を張っていた人物なのでしょう。アサは国を強固にしていましたが、攻め寄せてきたのは、アサの全兵力の倍にも達する大軍です。そのとき、アサはその神、主に叫び求めました。「主よ。力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにあっては変わりはありません。私たちの主よ。私たちを助けてください。私たちはあなたに拠り頼み、御名によってこの大軍に当たります。」と。苦難に直面してアサの信仰は引き上げられました。苦難はそれじたいとしては好ましいものではありませんが、それによって表面的な信仰が真の信仰に引き上げられるチャンスでもあるのです。苦難にあったときは恐れず主に叫び求めよう、と思います。

                      唄野隆



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