聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 2歴代誌 12章 「彼は悪事を行った。すなわち、その心を定めて常に主を求めることをしなかった。」 (2歴代誌 12:14) レハブアムは王でしたが、国民の先頭に立って民を導くというより民に引っ張られる人だったようです。イスラエル十部族に民の負担を軽くするように求められると、お気に入りの若者に引きずられて強い態度に出、イスラエルに背かれてイスラエルを打とうと軍を催しましたが、神の人シェマヤのことばによって軍を引きました。しかし、そのときも、自分から神のことばに従ったというより、シェマヤのことばを聞いたユダの民が家に帰ったので、民に引きずられて自分も従ったということのようです。その後、国を建て直すのに努力したとき、全イスラエルからレビ人が彼のもとに集まり、また主を求める人たちも集まってきたので、彼も主に従いました。しかし王権が確立すると彼は主の律法を捨て去りました。それで、主の怒りを招き、エジプトの王シシャクに攻め込まれ、エルサレムまで危うくなりました。そのとき、預言者シェマヤがレハブアムとユダのリーダーたちのもとに来て、彼らが主を捨てたので主もまた彼らを捨ててシシャクの手に渡したのだ、と告げました。イスラエルは悔い改め、シシャクに多くの財宝を奪われましたが、完全な滅亡は免れました。主の憐れみでした。そのときも、レハブアムは民の悔い改めに従っただけで、自分自身が本心から悔い改めたのではなかったようです。彼はダビデのように自分が本心から心を定めて主を求める人ではありませんでした。「表面上の服従でなく心から主を求める者にしてください。」と祈りました。 唄野隆 |