聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      2歴代誌 8章

「このように、ソロモンの工事は、主の宮の礎を据える日まで、また、その完成まで、すべてが整えられていた。」
                     (2歴代誌 8:16)

ソロモンは、先にツロの王フラムにガリラヤの町々を与えましたが、それは彼の気に入りませんでした(1列王9:11,12)。その町々をフラムが返してきたので、ソロモンはその町々を建て直しそこにイスラエル人を住まわせました。それから、彼は、ハマテ・ツオバを打ち、その付近の町々に倉庫の町を建て、エルサレムの近くにも、上べテホロン、下べテホロンなど防備の町々を建て、戦車の町々や騎兵の町々などを建てました。強大な武力を備えて国を守る体勢を整え、土木事業を興しインフラ整備を進めていったのです。ソロモンの下では、戦争とは違って、多くの人命が失われることはありませんでしたが、大勢の労働者が駆り出され、民の負担は大きく、国民は大建設事業で疲れたようです(10:4)。ソロモンはイスラエルの苦役を軽くするために、イスラエル国内に残っていた先住民を労役に徴用しました。イスラエル人は戦士とし、また役人にしました。さらに、この大事業を進めるのに、社会の仕組みを整備しました。賢明なやり方のようでしたが、人々は主のみ心を求め、自由に生きるのでなく、組織に従って行動するようになり、またイスラエル社会の階級化が進みました。この間、ソロモンに主のみ旨を求めた気配が感じられないことが気がかりです。彼は、形式的には敬虔を示しましたが、本心は自分の事業を進めることに向いていたようです。「主よ。自分の事業を進めるのではなく、あなたの御業にあづからせてください。」と祈りました。

                      唄野隆



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