聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 2列王記 14章 「それは、イスラエルの神、主が、そのしもべ、ガテ・ヘフェルの出の預言者アミタイの子ヨナを通しておおせられたことばのとおりであった。」 (2列王記 14:25) ユダの王ヨアシュの後を継いだアマツヤは、「主の目にかなうことを行ったが、彼の父祖、ダビデのようではなく、すべて父ヨアシュが行ったとおりを行った」王でした。宗教的なかたちは守ったが、心から主を愛し喜んで主のみこころを求めたのではなかった、ということでしょう。父ヨアシュを殺した反逆者を罰したときも、律法にしたがって、反逆者だけを罰してその子には手を加えませんでしたが、民の偶像崇拝は放任しました。彼は、力をつけると、エドムを打ち勝利を得ましたが、それがもとで高慢になり、隣りの大国イスラエルとの縁組を求めて断られ、怒ってイスラエルに戦いを挑み、イスラエル王に、高ぶらないで控えておれとたしなめられましたが、戦いを強行し、大敗を喫しました。彼は失意のうちに、不満をくすぶらせたまま長生きしましたが、家臣たちちに殺されました。かたちだけの中途半端な信仰でなく、心から主を信頼し主を愛する信仰を与えてください、と祈りました。アマツヤを打ち破ったイスラエルの王ヨアシュは間もなく死に、その子ヤロブアムが王座に着き、彼の下でイスラエルは繁栄を回復しました。ヨナの預言どおりでした。いろいろな王が入れ替わり立ち代り出ましたが、この箇所から、イスラエルとユダの歩みを支配していたのは不完全な王たちではなく、憐れみに満ちた主であり、そのことを主は私たちに知らせようとしておられるのだ、と示されます。 唄野隆 |