聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1歴代誌 10章 「サウルは主に逆らったみずからの不信の罪のために死んだ。・・・主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに回された。」 (1歴代誌 10:13、14) 8章から9章で、ベニヤミン族の系図がサウル家の系図に集約されています。サウルはイスラエル初代の王ですが、不信のゆえに死に、彼の王座はダビデに回されました。サウルはサムエルから油を注がれてイスラエルの王となり、初めは、謙虚で慎み深い良い王でした。ヤベシュ・ギレアデがアモン人の王ナハシュに犯されると聞くと決然として立ちあがり、アモン人を撃ってヤベシュ・ギレアデを救いました(1サムエル10,11章)。しかし、民の人気と戦利品にひかれ、アマレク人を聖絶せよという主の命にそむき、サムエルに罪を指摘されても、民の前での面目の方を大事にしました。彼は主よりも人の目を気にする人でした(1サムエル15:30)。ダビデの人気が高まると、彼に王座を奪われないかと恐れ、彼の命を求めて追い回し、政権の動揺を招き、ペリシテ人に攻め込まれ、不安になって霊媒の助けを求めるまでになりました(1サムエル28:7)。主の民イスラエルの王としては不適格であることが明らかになりました。最後はペリシテ人との戦いに敗れて死に、死体をさらされました。しかし、ヤベシュ・ギレアデの人々はサウルとその息子たちのなきがらを丁重に埋葬しました。せっかく恵みをいただいても信じつづけなければ実を結ばないこと、主はイスラエルを愛し、主を恐れ主を愛し主に従って国を治める王を彼らにお与えになることを示されました。主は、私たちにも主を信じつづけるように呼びかけられている、と受け止めました。 唄野隆 |