聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1歴代誌 6章 「レビの子は、ゲルション、ケハテ、メラリ。」 (1歴代誌 6:1) この章にはレビ族の系図と、それぞれのつとめ、また居住地が示されています。レビはイスラエルつまりヤコブの3番目の子で、気性の激しい人でした。妹のデイナが土地の有力者シェケムに犯されたとき、シェケムの一族を皆殺しにし、父ヤコブはその乱暴ぶりを嘆き(創世記34章)、シメオンとレビはイスラエルの中に散らされると言いましたが(創世記49:7)、その激しい性質は主に用いられると大きな力になりました。レビの子孫モーセは、イスラエルがエジプトで奴隷とされ立ち上がる気力もなくなっていたとき、エジプトの王もイスラエルの反対も恐れず、ただ主を信頼し、ひたすら主のみことばに従って、イスラエルをエジプトから導き出し、40年も砂漠をへめぐって、ついにカナンの地まで導きました。また、イスラエルの若者がモアブの女に引かれて彼らを妻とし彼女たちの偶像礼拝にひかれて主の怒りを招いたとき、アロンの孫ピネハスは、周りの人たちの思惑を気にせず、モアブの女を連れ込んだ男を刺し殺し、主の怒りをなだめました(民25:7,8)。レビ族の激しい気性は主への奉仕のために用いられました。彼らは祭司、賛美の指導者とされ、また礼拝のための下働きに当たりました。レビ族は他の部族とは違ってまとまった相続地は与えられず、彼らの町は全イスラエルに分散されました。全イスラエルに主の教えを伝えるためでした。また間違って人を殺した人を復讐者の手から守るための「逃れの町」も彼らの町でした。どんなものも主に用いられるときよめられ祝福のもととなることができるのです。 唄野隆 |