聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1歴代誌 5章 「今日もそのままである。」 (1歴代誌 5:26) この章には、イスラエルの長子ルベンとガドとマナセの半部族の系図が記録されています。ルベンはイスラエルの長子でしたが、父のそばめビルハと不倫を犯したため、ふつう長子に与えられる長子の権と支配の権を、長子の権はヨセフに、支配の権はユダに譲らなければなりませんでした。ガドはルベンの母であったレアの侍女ジルパの初めの子、マナセはヨセフの長子でしたが、長子の権を弟のエフライムに譲らなければならなかった人でした。こういう始祖の共通点が彼らを結びつけたのでしょうか、彼らは、イスラエルがカナンの地に攻め入るためにヨルダン川の東まできたとき、共同歩調をとりました。その地が広く豊かなのを見て、いまだ目にしていないカナンの地でなく、ヨルダン川の東の地を求め、ヨルダンの西を占領するまでの戦いには戦士を送って協力しましたが、その後、ヨルダン川の東の地に帰って、そこに住み着きました。主の約束よりも、目に見える物質的な富に目を向けたのです。彼らは広大な地を手に入れましたが、イスラエルの北と東から強力な敵がイスラエルに攻め入ってきたときは、真っ先に被害を受けました。こういう人たちでしたが、彼らが主に呼ばわったとき、主は彼らに勝利を与えられました(20)。しかし、彼らが主を信ぜず偶像に心を寄せ主に対して不貞をおかしたので、彼らはアッシリヤに捕囚として連れ去られ、そのままになって、歴代誌が記されたときもまだそのままでした。回復されなかったのです。“主にたいして真実であれ、他のものに目を向けるな”という御声が聞こえます。 唄野隆 |