聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1歴代誌 4章 「ヤベツはイスラエルの神に呼ばわって言った。・・・。」 (1歴代誌 4:10) この章には、ユダ族の本流から外れた人たちの系図とシメオンの系図が記されています。その系図は断片的で不完全です。それほど重要でない人たちだったのでしょうか。しかしそういう人々も主は覚えてくださっているのです。ここでのユダの家系の中では、よく知られているのは、イスラエルがカナンの地をうかがったとき、信仰に立って報告したカレブ(民数記13,14章)と最初の士師としてリシャン・クシャタイムの手からイスラエルを解放したオテニエル(士師記3:10)だけです。その中でヤベツが悲しみの中で生まれたが、主に呼ばわって聞かれたことが特記されています。彼は、主に、彼の地境を広げてくれるよう、災いから守られるよう、求めました。今で言えば、商売繁盛・家内安全の願いですが、主に祈ったとき、主はその願いを聞いてくださいました。平凡な普通の仕事でも、主にあって、積極的に励むとき、主は祝福してくださるのです。また、ユダ族の、白亜麻布業を営む者、陶器師などのことが記されています。偉大な王や信仰の勇者ばかりでなく、普通の仕事をし堅実な生活を営んだ人たちも主は喜び、目を留めてくださるのです。シメオン族の中でも、出て行って広い土地を得た一族、敵を聖絶してその地に住んだ人々など積極的に生きた人々のことが記されています。“主を仰ぎ、主の祝福を祈り求めつつ、平凡でも、与えられた自分の仕事に積極的に励め、主は見てくださっている”と聞きました。主は、偉大な人、成功者だけでなく、自分のつとめに忠実に励む普通の人をも喜んでくださるのです。 唄野隆 |