聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      1歴代誌 3章

「ヘブロンで生まれたダビデの子はつぎのとおりである。」
                      (1歴代誌 3:1)

歴代誌の著者は、アダムからアブラハム、そしてユダにいたる系図を示し、ここで、ユダ部族の流れの中のダビデの子孫に目を向けさせます。主は、ダビデに彼の子孫はとこしえに主の王国の王座に着く、と約束されたので(2サムエル7章)、その系図を綿密に記録したのでしょう。ダビデがへブロン時代、6人の女性によって6人の子を得たこと、エルサレムで彼に生まれた最初の4人の子たちは、家臣ウリヤの妻だったバテシェバを妻にして、彼女が生んだ子どもたちであったことに目が留まります。ダビデは、サウルに追われたとき、妻ミカルを奪われ、夫婦関係に深い傷を受けたこともあり、多くの女性を妻にし多くの子をもうけました。これがダビデ家の大きな混乱の原因になりました。しかし、バテシェバのことで、はっきり悔い改め、主の赦しを経験し、主にたいする深い個人的信頼をもつようになりました。その信仰を主は喜ばれました。主のお約束どおり、ダビデの子孫は代々ユダの王座に着きました。彼らの多くは父の道にしたがって主を崇めました。主を崇める形は守ったのです。しかし、父祖ダビデの道に従った、つまり個人的に主を信頼した王は多くはありませんでした。そのためユダも滅び、バビロンに捕囚として連れ去られ、ダビデの子孫が王になるというお約束は空しくなったように見えました。しかしそこでもダビデの子孫は残されていました。そして、その流れの中からヨセフが生まれイエスさまの父になったのです(マタイ1章)。もはや望みがなくなったように見えても主のお約束は成就するのです。

唄野隆



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