聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      1歴代誌 2章

「イスラエルの子は次のとおりである。・・・・ユダの子は、・・・。」
                    (1歴代誌 2:1,3)

アブラハムからイサク、ヤコブ、ユダ、と続くユダ族の家系の流れがダビデに至るまで示されています。ヤコブは、兄エサウの弱みにつけ込んで長子の権を奪いましたが、その逃亡の旅の途中で主の御顧みに目覚め、逃亡先から帰ってくるとき、ヤボクの渡しで、主と出会う経験をしてイスラエルという名をいただきました。その子ユダは弟のヨセフをイシュマエル人の隊商に売り飛ばしましたが、その後、エジプトでもう一人の弟のベニヤミンが奴隷とされそうになったときには、自分が身代わりになると申し出ました(創世記37,44章)。彼は、異邦人の女を妻にして3人の子をもうけましたが、その子たちが主を怒らせて次々と死に、ユダの血筋を残したいと考えた死んだ子の妻タマルが遊女を装って彼の前に現れ、ユダは彼女によって二人の子を得ました。またユダの子孫には、イスラエルがエリコを攻め取ったとき、聖絶のものを盗むという罪を犯したアカンがいたり、イスラエル人が嫌った異邦人の女を妻にした人が何人かいました。ダビデ王の祖父もボアズとモアブ人の女ルツとの間にできた子でした。ルツは、イスラエルの神、主を自分の神、主とする信仰をもってモアブからユダのベツレヘムへ移ってきた人でした。この世では立派だった先祖を誇り、彼らの弱みには目をつぶることがよくありますが、この系図はユダの先祖たちの罪や弱さを示しながらも、それを超えて、彼らを愛し立たせてくださった主の恵みと御真実を示しています。私も、主の前に正直に自分の罪を認め、それを超えて注がれる主の恵みを信じます。

唄野隆



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