聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     2列王記 16章

「彼はその父祖ダビデとは違って、彼の神、主の目にかなうことを行わず、イスラエルの王たちの道に歩み、・・・。」
                   (2列王記 16:2,3)

イスラエルではヤロブアムの道に従う王が続き、国が乱れ、滅亡の危機が目前に迫っていましたが、ユダでは、アマツヤ、アザルヤ、ヨタムと、主を恐れる王たちが続きました。しかし、彼らは皆、父の信仰にならって主を恐れたのであって、父祖ダビデのように自分自身が心から主を信じ主を愛したのではありませんでした。親の信仰にならってその形を真似たのです。親のまねをした形式的信仰が主体的信仰に変えられるのは危機に直面するときです。病気や挫折などの危機を通して、親が信仰の模範を見せてくれたことを感謝しながら、「でも今は、私自身が主を信じ、主を愛しています。」と告白するようになっているクリスチャンホーム育ちの人が多くいます。恵みです。ユダの王アハズがアラムとイスラエルの連合軍に攻め込まれた危機は、彼が自分自身で主を信じるようになるための、主が備えてくださったチャンスでした。しかし、彼はそのとき、主に叫ばず、自分の知恵を働かせて、アラムとイスラエルの背後にあった大国、アッシリヤに多くの賄賂を贈って、敵を攻めてもらうようにしました。それは人間的に見れば成功し、アラムは滅ぼされ、イスラエルの王はクーデターで倒されました。アハズはアッシリヤ王に感謝するためにダマスコまで出向き、そこの祭壇を見て、それと同じものを作らせ、それを用いました。彼の偶像礼拝はますます激しくなりました。「私が問題に出会うとき、主に向かい主を信じるように導いてください。」と祈りました。

唄野隆



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