聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     2列王記 15章

「先祖たちがしたように、主の目の前に悪を行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪を離れなかった。」
                     (2列王記 15:9)

イスラエルでは、エフー王朝4代目のゼカリヤをシャルムが殺して王になり、僅か一ヶ月でメナヘムに王位を奪われました。メナヘムはアッシリヤに貢を納め、10年間、王位を守りましたが、その子ペカフヤは2年目にペカに殺されました。ペカはアッシリヤに圧迫されながらも王位を維持しましたが、ホセアに殺され、ホセアが王になりました。このホセアがイスラエル最後の王になります。この時期のイスラエルは謀反と王の交代が繰り返される非常に不安定な情況にありました。その根本原因は、イスラエル代々の王が、「主の目の前に悪を行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪を離れなかった。」ところにありました。ネバテの子ヤロブアムの罪とは、イスラエルがイスラエルとユダに分裂したとき、イスラエルの王になったネバテの子ヤロブアムが、主の宮はユダのエルサレムにあるので、イスラエルの人々がユダに向かうのではないかと恐れて、自分で金の像を作り、それを拝ませ、自分勝手に祭司を立てた罪でした(1列王12:26~33)。主を恐れ主に従うのでなく自分のために主を利用する罪、自分を主とする罪でした。そういう自己中心の生き方は、お互いの間に不信感を行きわたらせ、国を乱します。主を第一にすることこそ主が喜ばれる歩みであり、主を恐れることが私たちの歩みを確かなものとするのです。一方ユダでは、父の歩みに従うやり方ではありましたが、主を恐れる王が続いていました。主の憐れみと言う他ありません。

唄野隆



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