堺大浜キリスト教会聖書一日一章
1列王記 4章
「ユダとイスラエルは、ソロモンの治世中、ダンからベエル・シェバまでみな、おのおの自分のぶどうの木の下やいちじくの木の下で、安心して住むことができた。」
(列王記1 4:25)
ソロモンは、主に、主の民を治めるための知恵を求め、主が与えてくださった知恵を用いてイスラエルを治めました。その実がここに示されています。はじめに彼の高官たちの名前が出てきます。祭司と書記と参議の名前がまず挙げられています。ダビデ時代に比べて、軍事よりも宗教や民生が重要視されているようです。政務長官や宮内長官、また役務長官が出てきます。ダビデ時代のように、王がひとり重荷を負う体制ではなく、多くの人々が仕事を分担するやり方に変わっていたのです。王国は12人の守護によって治められました。こうして、ソロモン治下のイスラエルは、平和を楽しみ、豊かな生活を喜ぶことができました。国際的にも平和な外交関係を維持しました。早馬による情報収集伝達と、富と、抑止力としての軍備によって、戦争をしないですむ国際関係ができていたのです。さらにソロモンはその知恵を働かせ、その知恵を慕って多くの人が集まってきました。文化活動が盛んになりました。主がソロモンに知恵を与えられた実でした。このようにソロモンは知恵を用いて主に仕え国に仕えましたが、ダビデのような主ご自身との親しい交わりはなかったようです。知恵のことばは数多く残しましたが、「あなたこそ、私の主。」(詩16:2)と言うダビデの告白のような信仰告白はありません。私は、地上の支配者に完全を期待せず、新天新地におけるイエスさまを待ち望みます。
唄野隆
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