聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      1列王記 7章

「彼(ヒラム)はナフタリ族のやもめの子であった。彼の父はツロの人で、青銅の細工師であった。」
                     (列王記1 7:14)

 ソロモンは、主の宮を建てるのに7年かかりました。その後、自分の宮殿を建てましたが、13年かかりました。主の宮は全力投球で建てたので7年でできたが、そのために力を出し尽くして、宮殿を建てるときには、資金面でも資材の調達面でも息切れし、多くの時間がかかったということなのか、主の宮よりも自分の宮殿の方により多くの力を注いだのでそうなったのか、どちらとも解釈できますが、本当はどうだったのでしょうか。前者だったら励まされますが、後者だったら、そうならないように警戒しなければならない、と思いました。ソロモンは、主の宮を建てるとき、ツロからヒラムを呼び寄せました。彼はナフタリ族の女がツロの青銅細工師と結婚して生まれた人でした。父からツロの青銅細工の技術を受け継ぎましたが、このときは父は死んでおり、母はやもめ暮らしをしていました。イスラエル社会では高く評価されない種類の人だったのではないか、と思われますが、こういう人もきよめられて主の宮の道具類を造るという大事な仕事に用いられたのです。私たちも、自分に与えられているものを主に捧げてきよめていただくと、主の尊い御業に用いていただけるのだ、と励まされます。ヒラムは、主の宮のシンボルのような柱とその飾り、海と呼ばれる大きな洗盤、台、洗盤、十能、鉢、などを造りました。さらに、ソロモンは、彼に宮の中の用具を金で作らせました。すべてが整うと、父ダビデが用意していた器具類を主の宮の宝物倉に納めました。
 
唄野隆



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