聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      1列王記 3章

「善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください。」
                     (列王記1 3:9)

ダビデからイスラエル王国を受け継いだソロモンは、知恵を働かせて、反対勢力を一掃し、イスラエル王国を確立しました。彼の知恵は国際関係でも発揮され、大国エジプトから皇女を妻に迎え、イスラエルは国際政治の舞台でも大きな役割を果たせる国になりました。その基礎には彼の信仰がありました。彼はギブオンで盛大な礼拝を捧げました。主はお喜びになり、夢のうちにソロモンに現われて、「何を与えようか。」とき聞かれました。ソロモンは、主が自分をイスラエルの王とされたが、自分は未熟だから、大勢の主の民を治めるための知恵を与えてください、と願いました。主は彼が、名誉や利益ではなく、主からの使命を果たすための知恵を求めたことを喜ばれ、知恵の心と判断する心とを与える、富も誉れも与えよう、と言われました。ひとりの子を巡って争った二人の女の間をソロモンがさばいた事件は、ソロモンに天来の知恵が与えられていたことの実証でした。ソロモンは主から与えられる使命を大事にしました。しかし使命の基礎になっている主との交わりを彼はどれほど大事にしたのでしょうか。彼の人生を見ると初めの「主を愛し、父ダビデのおきてに歩んでいた」歩みの影がだんだん薄れていったように感じられます。彼には「あなたこそ私の主。私の幸いは、あなたのほかにはありません。」(詩篇16:2)というダビデの告白のような、信仰と主に対する愛は見られません。使命も大切ですが主ご自身との親しい交わりはもっと大切です。

唄野隆



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