聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   2サムエル記 24章

「主が、この国の祈りに心を動かされたので、神罰はイスラエルに及ばないようになった。」
                  (サムエル記2 24:25)

ダビデは、王権が確立したと思ったとき、イスラエルとユダの人口調査をしました。自分の力を確認しそれを誇るためだったのでしょう。それは、イスラエル全体の、自分たちの力を誇る思いを代表するものだったようです。「主の怒りが、イスラエルに向かって燃え上がった。」という記事がそのことを暗示しています。背後にサタンの働きがあり(1歴代誌21:1)、主がそれを許されたのでしょう(1)。人口調査が終わったとき、ダビデは、誇りの罪に気づき、主の前に悔い改めました。主はそれにたいし、三つのさばきのどれを選ぶか、と問われました。ダビデは、人手にではなく主の御手に任せたいと答えました。こうして三日間の疫病がイスラエル全土に臨みました。主は、民の苦しみを見て思い直し、御使いに、「もう十分だ。手を引け。」と言われ、ダビデは、「罪を犯したのは私で、民ではありません。」と主の赦しを願いました。子が悪いことをして母に、「ごめん。ぶって。」とお尻を差し出し、お母さんがおしおきをしながら抱きしめるような愛と信頼の光景が心に浮かんできました。ダビデは、主が民を打つために遣わされた御使いが立っていたアラウナの打ち場を買い取り、預言者ガドを通して主が命じられたように、そこに主のための祭壇を築き、いけにえをささげました。主は国の祈りに心を動かされ、神罰は止められました。こうして、ダビデとイスラエルは、イスラエルの主は人間の王ではなく主ご自身なのだ、と確認することができたのです。

唄野隆



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