聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   2サムエル記 19章

「それなのに、なぜ、われわれをないがしろにするのか。」
                  (サムエル記2 19:43)

ダビデの軍勢が勝利して帰ってきたとき、ダビデは、アブシャロムの死を悲しんでいました。このままでは、ダビデについた人たちも離反すると恐れたヨアブは、ダビデを励まして、兵士たちをねぎらうようにさせました。しかし、それは政治的助言であって、主を仰ぐようにという信仰の勧めではありませんでした。政治家として目覚めたダビデは、民の間に出て行って彼らをねぎらい、イスラエルの中のダビデの復権を求める動きを察知して、ユダに働きかけ、ユダの軍団長アマサを取り込み、彼らに自分を王として復帰させるようにさせました。帰途、千人の部下を引き連れて彼を迎えに出てきたシムイを見、彼の先の無礼を赦しました。しかしそれは偽装でした。また、メフィボシェテに会って、彼の真実を知りましたが、彼を疑ったことは棚に上げ、彼の財産をツイバと折半させることで、事を納めました。マハナイムで世話になったバルジライには、エルサレムで世話をしたいと申し出、彼が年を取ったからと断ると、彼の子キムハムを厚遇すると言いました。そのとき、イスラエル十部族の代表者たちがやってきて、先に王を迎えたユダ族の人たちと、王の復権の主導権争いを始めました。この一連の出来事すべては、自己主張と自己保身を目指す政治的動きでした。ダビデをイスラエルの王とされたのは主でしたが、ダビデをはじめすべての人が、主を仰がず、主に聞かず、自分の判断で政治的に動いています。主はどんな御思いでこの様子をご覧になったのでしょうか。私はどんな動機で行動しているのだろうか、と探られました。

唄野隆



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