聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   2サムエル記 17章

「これは主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられたからである。」
                  (サムエル記2 17:14)

アヒトフェルは、アブシャロムに、ダビデのそばめたちのところに入り、ダビデとは決定的に対立することを示させました。アブシャロムに組する者たちに性根を据えさせるためでした。そのうえで、すぐ、自分が先頭に立ってダビデを追い、ダビデを討ち果たして、残りの民を連れ帰る、と申し出ました。しかし、アブシャロムはフシャイの意見も求めました。フシャイは、大仰に、アブシャロムや彼の追随者たちのプライドをくすぐるような提案をしました。アブシャロムとその一味の者はフシャイの意見を採用しました。しかし、フシャイを用いてアヒトフェルのはかりごとを打ちこわされたは主だったのです。フシャイは、ひそかに、ダビデに、急いで川を渡って逃れるように勧めました。その連絡には、ダビデが残したヨナタンとアヒマアツが大きな役割を果たしました。しかし、彼らのつとめも、バファリムの女の助けがなければ果たせなかったはずです。ダビデがマハナイムに逃れたとき、バルジライなどその地の有力者たちが、食料をもってダビデを助けました。ダビデには、苦境の中でも助けを与える協力者が多くいたのです。嬉しいことです。一方、アブシャロムの助け手アヒトフェルは、知恵者でしたから、自分の意見が入れられないと知ると、反乱の失敗を見越して、自ら命を絶ちました。寂しいことです。事をなすのは人間の知恵ではなく、主のみこころなのだ、と知らされます。

唄野隆



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