聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   2サムエル記 15章

「もし、私が主のめぐみをいただくことができれば、主は、私を連れ戻し、神の箱とその住まいとを見せてくださろう。」
                  (サムエル記2 15:25)

アブシャロムは、王との対面が終わるとすぐ、自分の親衛隊をつくり、不満のある人々にダビデ政権下のまつりごとをあげつらい、国民の人気取りを始めました。そして、密かに用意を整えたうえで、へブロンで王位を宣言しました。しかしダビデの政治的、軍事的判断力はなお健全でした。彼はすぐエルサレム脱出に取り掛かり、帰ってくるときの備えを整えました。みこころならまた帰ってくることができると信じていたのです。彼はすべてを主に委ねていました。その信仰がツアドクに対する告白「どうか、この私に主が良いと思われることをしてくださるように。」に現われています。ダビデには多くの人々が従いました。まずビデの親衛隊が従いました。ペリシテのガテの人イタイは「王さまがおられるところに、生きるためでも、死ぬためにでも、しもべも必ず、そこにいます。」と言いました。都を追われる身のダビデにとってどんなに大きな慰めであり、励ましだったことでしょう。祭司ツアドクもエブヤタルもその子たちも従おうとしました。しかし、ダビデは彼らを都に残し、アブシャロムについての情報収集を命じました。また、フシャイも帰しました。知恵者アヒトフェルも反乱に加わったと聞いて、恐れを覚え、老練のフシャイに、アブシャロムのもとで、アヒトフェルを抑えてもらおうとしたのです。いろいろ手は打ったのですが、その底には、主を信頼し、すべて主にお委ねする信仰がありました。私たちもそうでありたいものだと思います。

唄野隆



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