創世記６章

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２サムエル記　１２章

「ダビデはナタンに言った。『私は主に対して罪を犯した。』ナタンはダビデに言った。『主もまた、あなたの罪を見過ごしてくださった。あなたは死なない。』」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（サムエル記２　１２：１３）

ダビデは、バテシェバを見染め、彼女の夫ウリヤを最前線に送り出して戦死させ、その後、彼女を自分の妻にしました。兵士が戦死することはよくあることでしたし、彼の意図はヨアブの他は誰にも知られていませんでしたから、彼は何食わぬ顔でした。しかし、心の中では、罪の自責の念に責めさいなまれていたのではないでしょうか。彼は、ナタンのたとえ話を第三者の耳で聞き、それに対する自分の自然の感情の反応を通して、自分がどんなにひどい罪を犯したのかを知りました。そのとき、彼は、ごまかしや正当化、また償いを考えたりせず、率直に自分の罪を認めました。そのとき、主もまた、彼に、罪の赦しを宣言されました。主はダビデの罪を赦し、彼をきよめたかったのです。率直に罪を認めることが救いへの第一歩です。そのとき、主は赦してくださり、きよめてくださいます。私たちの罪のためには、イエスさまの血による贖いが備えられています。そのことはダビデにはまだ明らかにされてはいませんでしたが、今は、はっきりと示されています。感謝です。ダビデは不倫の子の死、また子どもたちの争いなど、罪の実は刈り取らなければなりませんでしたが、罪は赦されました。また、ヨアブはアモン人への勝利の栄光をダビデのものとして、ダビデ王国確立に貢献してくれましたが、これも彼の負い目になったようです。しかし、彼は、罪の重荷からは解き放たれたのです。感謝です。

唄野隆