今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    2サムエル記 9章

「このしもべが何者だというので、あなたは、この死んだ犬のような私を顧みてくださるのですか。」
                    (サムエル記2 9:8)

ダビデは国が安定してようやくヨナタンとの契約を思い出したのでしょうか(サムエル1 20:15)、サウルの子孫を探し、ヨナタンの子メフィボシェテを見出し、彼にサウルの地所を返して、サウルのしもべであったツイバにその管理を任せ、メフィボシェテ自身は王が直接、世話をするようにしました。ダビデの真実さを示す出来事のようですが、ヨナタンが死んだときはメフィボシェテは5歳で(4:4)、このときは既にミカという子のある年齢でしたから20年ぐらいは経っているわけです。こんなに長い間、ダビデは不真実だったわけです。ダビデにゆとりを与え、ヨナタンとの契約を思い出させ、メフィボシェテに好意を表わさせたのは主だったのです。メフィボシェテはヨナタンが死んだときは5歳でしたから、ダビデとヨナタンの契約のことは知らなかったかもしれませんし、当時は王朝が交代するときは古い王家に連なる者は皆殺しにされるのが常で、先代の王家の者が新しい王の家族のように扱われるなどとは、考えられないほどの恵みでしたから、彼がダビデの申し出を警戒して逃げ出しても不思議ではありません。しかしメフィボシェテはダビデが好意を示してくれたことに感謝しました。彼の素直さの背後にも主の恵みの御業が感じられます。このときの情況は、神さまが、罪のために滅ぼされて当然の私たちを、神の子として迎えてくださえるときのモデルではないでしょうか。メフィボシェテのことばはまさに私たちの感謝を示すことばです。

唄野隆



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