聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 31章 「こうしてその日、サウルと彼の三人の息子、道具持ち、それにサウルの部下たちはみな、共に死んだ。」 (サムエル記1 31:6) イスラエルがペリシテ人と戦ったとき、ペリシテ人はサウルの武勇を恐れて、弓隊の一斉射撃で彼に重傷を負わせました。彼は、自分の最後を悟り、敵の辱めを恐れ、自分を殺すように道具持ちに命じました。道具持ちが恐れて手を引いたので、サウルは自分で自分の剣の上に身を投げて死にました。この戦いで、サウルの三人の息子も、兵士たちも共に死にました。サウルは人間的には立派な王でした。容姿体格も立派で(9:2)、慎み深く(10:27)、勇気があり(11:6)、寛大でした(11:13)。しかし、主のみことばに従わず(15:9)、主よりも自分の体面を大事にし(15:30)その結果、いつも不安に悩まされ(16:14)、特に民に人気のあるダビデに自分の王座を奪われないかと恐れました(18:9)。彼は、主よりも、自分の体面を気にしました。プライドにとらわれていたのです。何度かは、自分の間違いを認め、悔い改める機会があったのですが、悔い改めませんでした。その結果、彼は不安のうちにペリシテ人との戦いに破れ、自死し、息子たちや兵士たちも死なせ、イスラエルをペリシテ人の支配に委ねることになりました。彼の最後は悲惨ですが、その中で、ヤベシュ・ギレアデの人々が示した好意に主の憐れみが感じられます。人間的に立派であっても、主を恐れ、罪を悔い改めることがないなら、その結果は悲惨な滅びです。しかし、主はどんな罪人でも悔い改めるなら、御国に迎えてくださいます(ルカ23:43)。 唄野隆 |