聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   1サムエル記 29章

「だから今のところ、穏やかに帰ってくれ。ペリシテ人たちの領主たちの、気に入らないことはしないでくれ。」
                  (サムエル記1 29:7)

ダビデは、サウルを恐れてペリシテ人の地に逃れ、ガテの王アキシュを頼ったのですが、ペリシテ人とサウルとの戦いが始まり、アキシュはダビデにも出陣を求めました。ダビデは従いましたが、彼はサウルに疎まれても、彼を主から油を注がれたイスラエルの王として大事に思っていました。イスラエルは自分の愛する同胞でした。どうすればよいか、苦しみました。この苦境は、彼が主から目を離し、サウルを恐れて、ペリシテ人の地に逃れようとした彼自身の選択がもたらしたものでした。しかし主は絶体絶命の行き詰まりからも救い出すことのできるお方です。戦いを前にして、ペリシテ人たちが勢ぞろいをしたとき、いわば出陣のための閲兵式で、ペリシテ人たちは、自分たちの軍勢の中にへブル人の一団がいるのに気づきました。そしてその隊長がダビデであることを知りました。彼らはダビデがゴリアテを倒し、「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」と歌われたイスラエルの英雄だと知っていました。彼らは、ダビデが戦いの最中に裏切ることを恐れ、アキシュにダビデを帰らせよ、と迫りました。アキシュはダビデを信頼していましたが、ペリシテ人の要求が強かったので、ダビデを帰らせました。ダビデ自身はこの苦境から自分を救い出す道を見出せませんでしたが、主は不思議な方法で彼を救い出されたのです。「主よ。あなたは、すべてを益と変えることのできるお方です(ローマ8:28)。御手をもって、守ってください。」と祈りました。

  唄野隆




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