聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   1サムエル記 25章

「私をとどめて、あなたに害を加えさせられなかったイスラエルの神、主は生きておられる。」
                  (サムエル記1 25:34)

 ダビデにとっては師でもあり支えでもあったサムエルが死にました。ダビデはこれから一人でイスラエルの王となるための訓練の道を歩まなければならなくなりました。その頃、ダビデは、サウルに追われる身でしたが、自分は主に油を注がれた身で、イスラエルの民を保護し指導する責任があると信じて、そのつとめに励んでいました。荒野で羊を飼っていたナバルの家の羊飼いたちを保護したのもその一つでした。それで、ナバルが羊の毛の借り入れの祝いの宴を開いたとき、家来たちを送って贈り物を求めたところ、使いの者がナバルの侮りを受けて帰ってきました。ダビデは怒り、すぐナバルを襲おうとしました。しかし、ナバルの妻のアビガイルは、ダビデに贈り物をささげ、“あなたは主によってイスラエルの王となるべき人なのに無駄な血を流したりすれば傷がつきます”と言ってダビデの企てを止めました。ダビデも、アビガイルのことばから主のお導きを感じ取り、ナバルを打つことを思いとどまりました。もしナバルを打っていたら後にイスラエルの王となるとき妨げとなったことでしょう。まもなくナバルが死に、そのことを聞いたダビデはアビガイルを妻に迎えました。彼女の信仰と知恵とにひかれたのでしょう。ダビデを主の民イスラエルの王とするための主の教育、訓練、ご配慮のすばらしさに感動します。主は、自分の奉仕が評価されないと怒り出すダビデの短気をたしなめ、王たるべき者の歩みに傷がつくのを防ぎ、善き助け手を与えられたのです。

唄野隆



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