聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 22章 「しかし、私と一緒にいれば、あなたは安全だ。」 (サムエル記1 22:23) ダビデは、ペリシテ人の王アキシュのもとを離れ、アドラムの洞穴に避難しました。その彼のもとへ、兄弟たちや親類の者たち、また社会のあぶれ者たちが集まってきて、400人ほどの軍団になりました。その中には預言者ガドもいました。また後に祭司エブヤタルも加わりました。ダビデは、ようやく人に頼らず、主にのみ頼る信仰が身についてきたのでしょうか。ダビデは、モアブの王に両親の保護を依頼し、預言者ガドの言葉に従って、要害を出て、ユダの地に戻りました。主を信じ、危険を恐れず、しっかりと自分の歩みを固めている様子がうかがえます。このころの、ただ主のみを見上げる歩みが、主を恐れ、イスラエルを治める王となる訓練となったのです。一方、サウルは、自分に人々の注目を集めようとし、家来たちまで不信の目をもって見、土地や地位を餌に人々を集めることに汲々としながら、かえって人々が離れていく道を歩んでいました。ひとの尊敬を求め、物質的利益に頼るいき方は不信と争いを生み、孤立に終わるものです。サウルは、ダビデのために主のみこころをうかがったということで祭司アヒメレクの一族を皆殺しにし、“サウルは主の民イスラエルの王にふさわしくな”ということを暴露してしまいました。アヒメレクの子エブヤタルはダビデの許に逃れましたが、そのとき、ダビデは、「私と一緒にいれば、あなたは安全だ。」といって彼を保護しました。誰と一緒にいるかが、不信と不安の中を歩むか、平安を得るかの決め手です。義と愛と力をまとわれた主とともに歩むことに勝る安全はありません。 唄野隆 |