聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                   1サムエル記 21章

「あなたがエラの谷で打ち殺したペリシテ人ゴリアテの剣が、御覧なさい、エポデのうしろに布に包んであります。」
                  (サムエル記1 21:9)

サウルがダビデを殺そうとしていることを知ったダビデは、ノブの祭司アヒメレクのところへ行きました。しかしダビデが一人だったので、不思議に思ったアヒメレクは、どうしてかと聞きました。ダビデは“王の秘密の急用で来た、家来たちとは別のところで会う”とごまかし、空腹だったので、パンを求め、聖別されたパンをもらいました。また、“あまりにも急なことだったので武器も持ってくることができなかった”と嘘をついて、ゴリアテの剣をもらいました。追い詰められ、執拗に命を求めるサウルの手から逃れるためには、サウルの敵であるペリシテ人に身を任すしかないと思って、ダビデは、ペリシテ人の王のひとりアキシュを頼ることにし、彼のもとに行きました。しかし、ダビデを見たペリシテ人が、“これは「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」と歌われたダビデではないか”と言い出したのを聞き、恐れ、気が狂ったふりをして、アキシュに“狂人は要らない”と言わせ、彼の前を去りました。この頃のダビデは人の顔を見ておじまどう日々を過ごしていました。主によってゴリアテに立ち向かった信仰の勇者の面影はみられません。しかし、主はこんな不真実で弱いダビデをも守り、イスラエルの王とするための備えをしてくださっていたのです。ゴリアテの剣を与え、主を信じることの大切さに目を向けさせようとされたのはその現われでした。行き詰まりの中にも主を信頼し、主の御手に気づく開かれた眼をもつことの大切さを示されます。

唄野隆



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