聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 20章 「ふたりは口づけして、抱き合って泣き、ダビデはいっそう激しく泣いた。」 (サムエル記1 20:41) サウルのダビデにたいする敵意はますます高まり、そのことを察したダビデはヨナタンを訪ね、苦しい心のうちを吐露しました。ヨナタンは“サウルがダビデを殺すはずはない、自分にそのことを告げずにダビデを殺すことはない”と言いましたが、ダビデは“サウルはヨナタンがダビデに好意をもっているのを知っているから、ヨナタンには知らせないだろう”と言いました。ヨナタンは“サウルの真意を探って、彼のダビデにたいする殺意が本当ならそのことをダビデに知らせる、もしそういうことになっても、自分とダビデの友情は変わらない”と誓い、主によって契約を結びました。そして、サウルの殺意を知ると、そのことをダビデに伝え、ダビデを逃がしました。そのときの情景を聖書記者は、「ふたりは口づけして、抱き合って泣き、ダビデはいっそう激しく泣いた。」と記しました。そして、二人の間の契約を確認したことも記録しました。この時から後、ダビデはイスラエルの王となるための主の訓練の時をひとり歩むことになります。しかし、離れていても、自分のために祈り、陰ながら助けになってくれる信仰の友ヨナタンがいました。信仰生活では、私たちを指導してくれる指導者を求めることが多いようですが、リーダーとして育てられる人は、ひとり主に従い主とともに歩むよう、訓練されます。そのとき、引っ張ってくれる指導者よりも、自分の心の中の悩みを吐き出すことができ、一緒に祈ってくれる信仰の友、霊的同伴者が助けになるのです。 唄野隆 |