聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 4章 「彼女は、『栄光がイスラエルから去った。』と言って、その子をイ・カポデと名づけた。」 (サムエル記1 4:21) イスラエルはサムソンの時代からペリシテ人の支配下にありました。このペリシテ人のくびきを払いのけようとして、全イスラエルは連合してペリシテ人に戦いを挑みましたが、惨めな敗北を喫しました。そのとき、イスラエルの長老たちは、神の箱を持って戦いに臨めば、主は勝利を得させてくださるだろう、と言って、神の箱を持ち出しました。祭司であったホフニとピネハスが同行しました。自分たちの都合で神を利用しようとしたのです。神の箱を見ると、イスラエルの戦意は燃え上がり、大歓声が湧き上がりました。それを聞いたペリシテ人は恐れましたが、戦意がくじかれるどころか、男らしく戦おうと奮い立ちました。イスラエルはさんざんに打ち破られ、神の箱は奪われ、ホフニとピネハスは死にました。その知らせを聞いたエリは大通りに設けられた高い席の上から仰向けに落ち、首の骨を折って死にました。先にサムエルに告げられたエリの家にたいする主のさばきの預言が成就したのです。そのとき、ピネハスの妻は瀕死の状態で出産し、男の子を産みましたが、彼女は「イスラエルから栄光が去った。」と言って、その子をイ・カポデと名づけました。しかし、そのとき、サムエルのことばが全イスラエルにいきわたっていたのです。主のみことばに立つ純粋な信仰がいきわたるためには、自己中心の宗教体制が打ち倒されなければなりませんでした。主は軽んじられ利用される御方ではありません。おそるべき御方、聞き従うべき、信頼すべき御方です。 唄野隆 |