聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 2章 「少年サムエルは、主のみもとで成長した。」 (サムエル記1 2:21) この章は、ハンナがサムエルを主にゆだねたときに祈った賛美で始まります。「私の心は主にあって大いに喜び、私の角は主によって高く上がります」という最初の出だしが私たちの心をとらえます。ハンナは、主により、主を見上げ、主に身を寄せて歩む幸いを歌っています。彼女は、人の世の無力さを告白し、人の目にはとても動かせないと思う現実もいともやすやすと逆転させる主の御力を賛美します。この賛美を聞きながら、難しい問題に直面しても心配する必要はない、主は目の前に立ちはだかる壁を打ち砕き、天地をひっくり返す新しい世界を切り開くことがおできになる、と語ってくれる声を聞いたように思いました。こういう信仰をもってハンナはサムエルを主にゆだね、毎年、礼拝のためにシロに上って、サムエルに会っていました。恐らくそれがサムエルの信仰の成長を助けたことでしょう。サムエルは祭司エリのもとで主に仕え(11,18)、主のみもとで成長しました(21)。しかし祭司エリの家は荒れていました。二人の息子たちは祭司の権威を悪用し、自分たちの利益を求め、主を軽んじ、主へのささげものを自分たちのほしいままに取り立てていました。エリは年を取っていて、彼らを抑えられませんでした。そういうエリ家の歩みに主は怒り、エリの家に災いを下す、と言われました。この個所の聖書のみことばを思い巡らし祈りました。「主よ。私は、人ではなく、主を前にし、主に背を押されて歩む人生を歩みたいのです。その歩みを家族とともに歩みたいのです。あなたに不可能はありません。お導きください」と。 唄野隆 |