聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 1章 「主は私がお願いしたとおり、私の願いをかなえてくださいました。それで私もまた、この子を主におゆだねしいたします。」 (サムエル記1 1:27,28) さばきつかさの時代が終わり、イスラエルに王が立てられる時代が来ました。この章は、イスラエル初代の王サウルと次のダビデを王位につけたサムエルの誕生の記事です。サムエルの父はエルカナ、母はハンナでした。ハンナは、夫には愛されていましたが、子がなかったので、子を産んだもう一人の妻ペニンナにいじめられ、つらい思いをしていました。彼らが礼拝するためにシロに上ったとき、ハンナは、その苦しみを主に訴え、男の子を与えられたらその子を主におゆだねします、と祈りました。彼女の祈っている姿を見て、祭司エリは彼女が酔っ払っているのだと思い、「酔いをさましなさい」と注意しました。ハンナは、「私はぶどう酒も、お酒も飲んではおりません。私は主の前に心を注ぎだしていたのです」と答えました。エリは「安心していきなさい。イスラエルの神が、あなたの願ったその願いをかなえてくださるように」と言いました。そのエリのことばを通して、彼女は、主が祈りを聞いてくださったことを確信しました。そのときから、彼女の顔つきは全く変わりました。祈るとき、こういう信仰の祈りをしたいものです。イエスさまは、「あなたが祈り求めるものは何でも、すでに得たと信じなさい」と言われました(マルコ11:24)。やがて男の子を授かったハンナは、その子が乳離れしたとき、その子を主にゆだねました。誠実な応答でした。ハンナが祈り、主が答え、ハンナが応答する、すばらしい歩みです。大預言者サムエルの背後にはこの信仰の母ハンナがいたのです。 唄野隆 |