今日の聖書一日一章からのメッセージです
2021年9月6日(月曜日) 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 イザヤ書 22章 「私から目をそらせ、私は激しく泣きたい。私の民、この娘の破滅のことで、無理に私を慰めるな。」 (イザヤ書 22:4) 「幻の谷」とはエルサレムのことです。バビロンのことを「海の荒野」と言うのと似た表現です。ダビデが建てたエルサレムは現在のエルサレム旧市街の東側、キデロンの谷沿いの三方が山に囲まれたところにありました。このエルサレムが、エラムやキルからの戦車や騎兵を率いたバビロンによって滅ぼされたときの様子が預言されています。エルサレムを首都とするユダは、主の民として選ばれながら、主を忘れ、偶像に心を向け、快楽にふけるばかりなので彼らをさばく、と主が早くから警告されていたのに、彼らは、戦争の準備はするが、主には目も向けず、実際に敵軍が攻め込んでくると、首長たちは皆、戦わずに逃げ、民は屋根の上に上がって見ている有様だ、主が「嘆いて悲しみ、頭を剃って粗布をまとえ」と言われても、「飲めよ。食べよ。どうせ明日は死ぬのだ」と歓楽に身をまかす始末だ、と彼らを責め、エルサレムが滅亡するとき、外交を担う大事な仕事をしたシェブナは、この大事なときに、自分の名誉を求めるだけ、ユダ歴代の王の葬られた墓地に自分の墓を設けようとした、こんな者は捨てられる、宮内長官のような役割を果たしたエルヤキムに皆が寄りかかるが、彼も倒れる、とイザヤは語り、ただ主にのみ頼るように迫りました。そう語りながら、彼は「私から目をそらせ、私は激しく泣きたい。私の民、この娘の破滅のことで、無理に私を慰めるな」と叫びました。主と、主の民とを思う愛の深さが迫ってきます。さらに、その奥に主の愛が感じ取れます。 唄野隆 |